お正月に赤ちゃんが生まれるのは二重におめでたい話だ。ただでさえ、お正月という特別に晴れやかな時期に赤ちゃんが生まれるわけだだからこれほど良いことはない。しかし、アメリカでは必ずしも状況が同じではないようだ。
2007年12月31日と2008年1月1日ではわずか1日しか違わない。しかし税法ではこの1日が大きく作用する。つまり、2007年の個人所得税の申告で扶養控除は取れないし、子供税額控除も取ることができない。$100,000を稼ぎ、15%の限界税率にいる家庭ではその差が$1,500程度になる。1日違っただけで15万円強のお金がもらえるかもらえないかということだから、まあこれはお金をもらっておこうという人たちが多くいても不思議はない。
しかしこれには薬を用いるとか手術をするというわけだから、何らかのリスクも付きまとう。
下表がNYタイムズの記事にあったデータから年末年始だけを抽出したもの。1年のうち最も出生数の少ない日は12月25日だ。その前の日の24日は3番目に出生数が少なくなっている。26日だって6番目に出生数が少ない日になっている。
よりによって、クリスマスに家族でゆっくりしたい時期に生むほうも、病院側だってこの時期は避けたいに違いない。クリスマス明けの26日だってお医者さんが二日酔いかもしれないとすると、生むほうもいやだろう。
12月の27日から30日にかけて、あれよあれよという間に出生数がうなぎのぼりに上がっていく。28日は出生数の多いほうから62番目、29日が42番目、そして30日になると26番目まで駆け上がる。さすがに31日は220番目に急落する。
この数字はどう考えても異常値であろう。年明けの1月1日は2番目に出生数が少ない日だし、2日だって4番目に少ない日である。つまりクリスマスから正月にかけては最も出生数が少ない時期である。みんながゆっくり休みたい時期でもある。
クリスマス明けから年末まで急に赤ちゃんが生まれるのは、とにかくクリスマスを避けた反動ということもあろう、しかしこの時期に子供が生まれると大きいお金がもらえるということになれば、何とか年末までに子供を生んでしまおうということになっても不思議はない。
人為的に誕生の時期を動かすことの医学的な是非もあろうが、税法がこうしたことに直接的にも間接的にも影響があるとしたらいかがなものであろうか。むしろ、控除額を現在のオール・オア・ナッシングではなく、月数ごとに配分すればインパクトは薄れる。
(ニューヨークタイムズのデータから抜粋)
月 |
日 |
ランク |
備考 |
12月 |
20日 |
104 |
|
12月 |
21日 |
115 |
|
12月 |
22日 |
224 |
|
12月 |
23日 |
354 |
|
12月 |
24日 |
363 |
3番目に出生数が少ない |
12月 |
25日 |
365 |
もっとも出生数が少ない |
12月 |
26日 |
360 |
|
12月 |
27日 |
130 |
|
12月 |
28日 |
62 |
出生数が急に上がり始める |
12月 |
29日 |
42 |
出生数が急に上がり始める |
12月 |
30日 |
26 |
出生数が急に上がり始める |
12月 |
31日 |
220 |
|
1月 |
1日 |
364 |
2番目に出生数が少ない |
1月 |
2日 |
362 |
4番目に出生数が少ない |
1月 |
3日 |
356 |
|
1月 |
4日 |
350 |
|
1月 |
5日 |
338 |
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