とうとうGMがチャプター11を申請して破綻した。TVも新聞もトップニュースでGMの破産を伝えている。GMが生まれたのが1908年だから、ちょうど1世紀を経た所で破産したことになる。3月末時点の負債総額は1700億ドル強(約16.5兆円)で製造業としては世界最大の破綻となる。アメリカ財務省は新生GMの株式を72.5%保有し、GMはアメリカ政府の国有自動車会社ということになる。
高度成長期に日本の自動車メーカーは十数社あった。今でもその数はほとんど変わらない。こんな小さな国に自動車メーカーが十数社というのは余りにも多いのではないかと言う事が昔から言われた。1960年代後半から資本の自由化が行われ、アメリカの自動車メーカーが日本に入って来ると、日本のメーカーはひとたまりもなくビッグ3に席巻されて、生き残る事ができないと言われた。まさに黒船来襲と恐れられた。横綱と十両位の差があったのではないかと思う。
それから30年、40年して今日に至る。ビッグ3はチャプター11に飲み込まれ、かたや日本の自動車メーカーは十数社生き残っている。自動車産業の栄枯衰勢は何もアメリカだけに限ったことではなかろう。いずれ日本の会社もGMやクライスラーのように、いつか来た道となることもあるかもしれない。
それはともかくも、GMの繰り延べ税務損失は123億ドルと言う。最高20年繰り延べられて将来の利益と相殺することになる。それにより税金を払わなくても良いことになる。利益の出ている会社がGMを買収すれば巨大な節税が可能になる。しかしながら租税回避の目的となれば繰り延べ税務損失を使えない。これもGMには緩和されるのではないかと言う見方がある。
Too big, too failで何でもありになって行きそうだ。本当にこれでよいのかどうかはわからない。毒皿となって歯止めがなく、モラルハザードとかお構いなしに思える。アメリカの税金が投入される結果、一般のアメリカの国民が最大株主となる。株主利益が最大になるようにならなければいけない。一般の国民が何をおいても買いたいと思わせる商品を提供できるのだろうか。
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