この時期になると、我が家では昔からの蚊取り線香が大活躍する。どういうわけか、自分が中学生ぐらいの時にも、夏場は母親が豚さんの蚊取り線香入れを使っていた。というわけで豚さん蚊取り線香入れはいつも自分を子供の時代に連れて行ってくれる。
アメリカでも豚さんの瀬戸物貯金箱が活躍している。なんで豚さんなのだろうと思う。他の形のものでも良いではないかと思うが豚さんである。
少し歴史を調べてみた。
1500年代半ばでは金属がまだ少なく、高価であった。そのためにポットやジャーの類は粘土で作られていた。一般的に用いられるものはオレンジの粘土で、pyggと言われていたと言う。Pyggは粘土でpigは動物だが、同じ語源だと言う。粘土は泥から作られるし、Pigは泥のなかで生きた動物だ。このポットやジャーは小物入れとしても使われていた。小銭を入れるのも、これが都合よかった。
これが時代を経るにしたがって、発音に合わせて豚さんの貯金箱になって言ったものだという。あの形もコインを入れるには凹凸が少なく便利であったものだろう。
でもそうやって考えてみると、日本の蚊取り線香入れは豚さんなのだろう。犬や猫ではやっぱり蚊取り線香を入れるには形が良くない。牛だったらよいかもしてないが、やはり、豚さんの形が自然なんだろうと思う。
この豚さんも課税の対象になる。豚の瀬戸物ではなく、豚肉である。地球温暖化の原因は牛や豚などのガスが大きな要因になっているという。とすれば、タバコに高い税金をかけて消費を抑制するように、豚や牛の肉にも高額の税金をかけて消費を抑制すべきだと言う人がいる。
一方では、食料品には一切税金をかけてはならないと考える人もいる。どっちもそれぞれの主張点がある。しかし、あの豚の蚊取り線香の置物は、そうした議論はよそに、子供の頃の夏に連れ戻してくれる。それはタイムマシーンのようなものだ。





















