タックス・ホームとは何のことだろう。よく出てくる言葉であるが、今一つ何のことやらわかりにくいのではないだろうか。家に課税するという意味ではない。税務上の家というわけだが、それも今一つしっくりしない日本語訳だ。
あなたの家はどこにあるか?実に簡単な質問で、誰でも答えられる質問だ。しかし、税金の話になるとこれがなかなか難しい。たとえば、生まれてからこの方ずっと同じところに住んでいるとする。東京都○○区××町というところが本籍と現住所とタックス・ホームがすべて同じである。アメリカだからカリフォルニア州サンフランシスコ市○○という例だ。
Aさんはサンフランシスコ市内に住んでいる。しかし、Aさんはサクラメントで仕事をしている。月曜日の朝早く、サンフランシスコからビジネス飛行機に乗って、30分かけてサクラメントに行く。Aさんは月曜日から金曜日まで、サクラメントに小さなアパートを借りて住んでいる。しかし、金曜日に仕事が終われば、またビジネス飛行機に乗りサンフランシスコに戻ってくる。そして週末は、家族と一緒に楽しんでいる。
Aさんのタックス・ホームはサンフランシスコだと考える。するとサクラメントで月曜日から金曜日まで暮らしているのは旅行費用で、食費やアパート代が控除できることになるのだろうか。
税金の立場からIRSに言わせると、サクラメントこそが税務上の家となることがある。そうなった瞬間に、Aさんはサンフランシスコから離れている間の旅行費用が全く発生しないことになってしまう。食費やアパート代などみな生活費以外の何物でもなくなる。
タックス・ホームがどこにあるかによって税務上の処理が大きく異なってしまうことがある。
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