67. アメリカ非居住者が日本から申告を行うことになると、申告書はForm 1040NRあるいは簡略版のForm 1040NR-EZを用いることになる。一方で、アメリカ市民やグリーンカード保有者はForm 1040NRを用いることはない。日本から申告するのだからForm 1040と比べてForm 1040NRを記入するのは簡単なものだろうと思ってはいけない。かえって手間がかかることがある。
まずこのフォームを見ると、第一行目が一人の名前を書くようになっている。アメリカは夫婦合算で申告できるはずだと思っていたら、まずここで足をすくわれる。夫婦であっても、それぞれに個人としての申告になってしまう。逆に、日本と同じと思えば違和感がないかもしれない。
名前の右側にあるのが納税者番号だ。アメリカに住んでいて、アメリカの社会保障番号や納税者番号を取得していれば、どうと言うこともない。しかし、そうしたことがなければ納税者番号を取得することになる。実はこの納税者番号を取るには、手間がかかり一仕事になる。ここは避けて通れない。
その下には配偶者の名前や納税者番号を記入する欄がある。全くアメリカと縁もゆかりもない配偶者が何故に記入され、その納税者番号まで書くのかと思うかもしれない。配偶者の名前を記入しても、アメリカ源泉所得もないし、納税者番号は持っていない。この場合は納税者番号の欄にNRA(=Non resident alien)と記入すれば、わざわざ納税者番号を取る必要はない。
次に扶養家族を書く欄がある。日本に住んでいてさえも扶養控除が取れるならば、ありがたいことである。自分の子供を扶養家族とするには、1.国籍 2.血縁 3.年齢 4.居住 5.生活費 6.合算申告なし と言う要件をすべて満たしている必要がある。
初めの国籍要件で、アメリカ市民か国民、カナダまたはメキシコの住民であることが必須になる。日本に住んでいる日本人で、アメリカ市民ではないし、グリーンカードも持っていない人は、第一段階の国籍要件をクリアできないので、扶養控除を取る可能性はほとんどない。
数字を記入する以前のところだけでも結構大変だ。
|
ポイント |
アメリカ非居住者の申告ではForm 1040NRか1040NR-EZを用いる。アメリカ市民やグリーンカード保有者はForm 1040NRを用いることはない。 |
コメント