70. 日本からForm 1040NRをアメリカに申告する時に、何とか控除を取りたいと思う。控除と言えば標準控除が代表的だ。しかも逐一、レシートを集めることなく、一定額をばっさり落としてくれる。これで助かったと思い、36行目に入れようとする。ところが、Standard deductionという単語がない。
残念ながら、標準控除を非居住外国人には使わせてくれない。あるのは項目別控除(Itemized deductions)だけだ。ならば、項目別控除の代表的な医療費控除が金額が大きいので、これでいこうと思う。3ページには項目別控除を記入するSchedule Aが付けられている。
しかし、どこを見ても医療費控除を取る行がない。ならば、住宅ローンがあるわけだから、住宅ローン利子を項目別控除で取ろうとする。それもない。大きく控除を取れる項目がもともとない。
あるのは、州や市などの所得税、アメリカへの寄付、災害・盗難の損失、仕事に関連して発生した費用とその他だけで実にさっぱりしている。日本にいてこうした控除を取れるチャンスは実に限られている。
考えてみれば当然と言えば当然のことで、会社の決算ではないが、売り上げをあげるために必要なコストを計上できるようになっている。事業をしている場合の事業所得ならばわかりやすい。しかし、日本からアメリカを見た場合は、そうした積極的な動きではなく、受動的なものになる。
すると、受動的なものに対して、これだけコスト・費用をかけて所得を得たと主張できるものがなかなかない。かくして、標準控除は取ることができず、項目別控除も入れるものがなければ、いよいよ税金を払う形になっていく。
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ポイント |
非居住外国人の申告では標準控除は取れない。 |
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