5月連休中での話である。どこにも出かけることがなく庭をいじっていた。ガーデニングと言えば聞こえが良いが、このところ、あっという間に雑草が伸びたので雑草をひきぬいていた。すると、通りがかった奥さんが、柴犬がいなくなったので見ていないかとたずねてきた。
よく話を聞いてみると、13才だか14歳の老犬で、目も弱り耳も聞こえなくなってきているのだそうだ。ふらふらと家を出て行って、そのまま自分の家がわからなくなり、草むらで動けなくなっているのではないかと、すごく心配して一生懸命、犬を探していた。犬と言っても家族の一員で、その心配はよくわかる。しばらくして、その犬は近くの国道をトボトボ歩いているところを無事に保護された。
それから何時間もしないうちに、緊急情報を告げる市の拡声器が突然鳴った。おじいちゃんが昨日からいなくなり、一生懸命探しているが見つからないという。その緊急速報は、おじいちゃんがいなくなった時の服装や、背の高さ、体の特徴などを述べて、見かけたら近くの交番に連絡してほしいという。普段はあり得ない放送であり、とてもびっくりした。年寄りを抱える家庭では他人ごとではない。
さて、アメリカの申告書の解説書を見るにつけ、行方不明になった子供の写真が掲載されている。同じいなくなったということでも、子供がいなくなるというのは日本ではさすがに少ない。アメリカでは犯罪に巻き込まれている子供もいる一方で、別れた親が勝手にわが子を連れて行ってしまうというケースも多いそうだ。
さらに、知ってか知らずしてか、そうした子供を自分の扶養家族として申告書に載せているケースも多いのだという。しかし、申告書の内容は本人の機密事項であり、容易には開示されることはできない。このために、IRSの申告資料がいなくなっている子供を探すことに一役も、二役も買うことができると思う。しかし、きちんとした捜査手続きを経ることなしに、調べるわけにはいかないという。
子供の写真が掲載されているIRSの解説書も、良く調べると確定申告書でどこにいるのかわかるケースもあるのかもしれない。何とも切ない自己矛盾だ。
日本には何が起きていて、アメリカには何が起きているか、社会の違いを思わずにはいられなかった。
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