最初にTax homeと言う単語に接するとどういうことを思い浮かべるだろう。実に簡単な単語が2つ並んでおり、一つ一つの単語の意味が分かっても、その意味するところはぼんやりしている。Home taxなら家に課税されるので固定資産税のことか?と思うかもしれない。
むしろこの言葉はTaxがない方がわかりやすい。Taxがつくからわかりにくくなる。単なるHomeならば、家のことかと思う。NewとかOldがその前につけば新しいとか古い家だろうと思うので、Taxも形容詞だと思えば、税務上の家と言うことになる。
確かに、アメリカは属人的課税を行うので、その土地や家にはあまり関係がないと思ってもそうはいかない。やはり、どこに住んでいるかと言うことが大変重要なことになる。それが明快でなければどこの州の住人で、どこの州に申告書を出せばよいのかわからなくなる。家の減価償却費とか修繕費とかいっても特定できない。出張費と言えどもその起点がはっきりしないとどう計算してよいかわからない。
家や自分がいるところが複数あると困まってしまう。すると、時間的に自分が最も長く過ごしているところが本拠地で、Tax homeだと考える。大体それで外れることはないのだが、例外が出てくる。例えば単身赴任をしていて週末だけ家に帰ってくる場合、単身赴任先がTax homeと言えるだろうか。単身赴任先は仮の家で、本拠地は家族が住んでいるもともとの家だと考えるだろう。これに類似するのは病気で他の州にいる、学校が他の州にあるので他州の寄宿舎にいるようなケースだ。
アメリカの税務では単に住所を維持するところがTax homeとは言えない。ビジネスを行っているところ、働いているところ、家族が住んでいるところ、免許書を持っているところ、投票するところ、何があろうと最後はそこに帰る本籍に類する場所とか実態的に考えなければいけない。
日本ならば住民票のあるところだと割り切ることができるかも知れない。アメリカではTax homeと言うのは課税関係を考える場所の話だということになる。単語は簡単ながら、実は大変奥行きのある言葉で、その意味においては難しい言葉である。
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