この頃は庭の草木の生育がとても速い。あっという間に伸びてくるし、特に雑草は手が付けられない。家庭菜園が好きでいろいろな野菜を植えておられる方がいる。休日ともなれば一日中、家庭菜園で世話をしている。ナス、キュウリ、トマトなどすごく取れて、自分の家だけでは食べきれない。ご近所にお福わけするもそれでも余ってしまう。
さて、仮の例だが、そうしたサラリーマンのAさんは、日本からアメリカに出向になる。Aさんは1000坪ほどの広い土地を持つ家に住んでいる。日本で家庭菜園を楽しんでいたので、アメリカでも家庭菜園を始める。
いっそのこと、この際、本格的に事業としてやってみようと考える。温室を作り、ヒーターは入れるし、水を撒く装置をつけるし、農業用トラックまで購入する。5万ドルを投資する。うまくいけば、将来、年収6万ドルを超えるかも知れないと期待が膨らむ。
うまくいくだろうと思って始めたことも、全く、裏目で虫が大量発生して野菜も全くダメになってしまう。5万ドルも投資したのに、売り上げが1,000ドルにも満たない。えらく悲惨な結果に頭を抱える。
そこえ考える。さて、これは趣味なのか事業なのか。
これは事業だと本人は考える。事業に投資した5万ドル-1,000ドル=49,000ドルは事業損失だろう(減価償却とか取りあえず無視)。となればもともと給与所得6万ドルに事業損失を相殺し、控除を取れば所得はマイナスだ。そうすれば、源泉徴収で納めていた15,000ドルが全額還付になる。
本人は事業だという考えでも、あくまで会社勤めがメインだ。趣味の領域を出ていないと判断されると、この損失はほとんど認められない。せいぜい認められて売り上げの1,000程度になってしまう。
しかし、実際にはいろいろなケースが出てくる。微妙な判断になることもありえる。そうした場合は個々のケースを見ながら事業かどうか税務上、判断を行うことになる。
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