赤信号で交差点を渡る場合、2つのケースに分けられる。Aと言う人は、赤信号の時に交差点を横断してはいけないことを知っていながら交差点を渡る。Bという人は赤信号の時に交差点を渡ってはいけないということを知らずに、赤信号で交差点を横断している。
あなたが交通違反を取り締まる立場の人の場合で、建物の2階とか3階から、交差点を見ているとする。あなたに見えるのは、AさんもBさんも赤信号で交差点を横断しているという事実だ。そして、建物の中からはAさんの意図性やBさんの悪意がなく単に知らないという頭の中は全く分からない。
交通違反を取り締まる立場上、あなたはAさんもBさんも捕まえるだろう。意図的にルールを破ることはいけない。またルールを知らないからと言うことが免罪符になることもない。
この例を納税義務として置き換えてみよう。Aと言う人は、税金の申告をしなくてはいけないことを知っていながら、申告書を提出していない。Bという人は税金の申告をしなくてはいけないことを知らずに、申告書を提出していない。
租税回避を取り締まる立場上、あなたはAさんもBさんも捕まえるだろう。意図的に税金を払わないことはいけない。またルールを知らないと言うことが、税金を払わなくてよい(=免罪符)になるわけがない。この免罪符が有効になるならば、世の中にルールを知らないという言い訳がはびこり、税金の根本は崩壊する。即ち、国家社会の基盤崩壊につながりかねない。
さて、私が見るところ、アメリカに申告をしなければいけないのに、その申告義務を全く知らない人がいる。アメリカに申告をしなければならないのに、日本に申告しているから、それ以上は必要がないと思い込んでいる人がいる。さらに、アメリカに申告しなくてはいけないのに、やり方がわからないので、まずいと思いつつ全く申告をしていない人がいる。また、前は申告をしていたのに、途中からドロップアウトしてしまった人もいる。
申告書を出さない事情(理由)をいくらでもあげられよう。一方で、税務行政を執行する立場で物事を見れば、おのずと自分を客観視できるはずだ。
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