今年はなんといってもFATCA(外国口座税務コンプライアンス法)が始まることが、日本人にとっては大変大きなできごとだ。一定金額以上の特定外国金融資産を持っている人は、アメリカの税務当局にその事実を報告しなければいけない。該当する人がその報告義務を怠る場合は罰則の対象になる。
アメリカへの申告を行うと、ついついForm 1040やForm 1040NRを作成することに没頭してしまう。わかりにくいアメリカの税務申告書を完成させてやれやれと思うかもしれない。この通常の税務申告書を作成することは、全体の行うべきことの50%でしかないと思った方が良い。
あと残りの50%は情報申告だと考えていただきたい。今年から始まるFATCAとさらにFBAR(外国金融口座の残高報告)は外せない。もちろん、日本人が100%この申告対象になるわけではない。FBARの申告要件だと、$10,000なわけだから、今の為替で考えると約80万円の預金が、日本の金融機関にあれば申告対象になってしまう。しかも複数口座の累計でその金額なので、容易にこの対象になる。
FATCAはFBARに比べるともう少し金額基準は高い。
アメリカ合衆国に住んでいる人:
独身、夫婦個別申告:12月31日で50,000ドルか、年のどこででも75,000ドル。
夫婦合算申告:12月31日で100,000ドルか、年のどこででも150,000ドル。
海外に住んでいる人:
独身、夫婦個別申告:12月31日で200,000ドルか、年のどこででも300,000ドル。
夫婦合算申告:12月31日で400,000ドルか、年のどこででも600,000ドル。
困るのはペナルティの金額が大きいことだ。通常の税務申告の納税額が100円玉を数えるレベルだとすると、この情報申告は1,000円札、5,000円札を数えるインパクトがある。後日、とんでもない状況になったと頭を抱えることは避けるべきだ。
通常の申告書を作って半分、残り半分は情報申告だという頭で臨んでいただくことだと思う。
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