今年から外国口座税務コンプライアンス法(FATCA)の申告が開始されるので、どうしてもFATCAに目が行っている。しかし、従来の外国銀行の残高報告(FBAR)を忘れてはいけない。このFBARの報告義務も並行してあるので、FATCAの報告をしてお終いと言うわけにはいかない。そして、実はFBARの方が圧倒的にペナルティの金額が大きくなることもある。
2011年にはFBARで自主開示特別プログラムのOVDIが行われた。この自主開示は2009年自主開示特別プログラムのOVDPの第2版だった。自主開示と言うのは、情報開示をしていなかった人に、適正に申告をする特別なチャンスを与えたものだ。
この2回で自主開示はすべてお終いと言うわけではなく、2012年に第3弾の自主開示プログラムが実施されるとIRSから発表があった。詳細はこれから発表されるが、次のような特徴がある。
2012年プログラムは、基本的には2011年OVDIを踏襲する。しかし、大きな違いは、期間の設定がなく、いつでもこの自主開示プログラムを使えることができる。また、条件がいつでも変更されることもあるし、いつでも終了することができる。
ペナルティについては、次の点が異なる。
開示をする前の8年間を対象にそれぞれの年の最高残高の27.5%を支払うことになる。これは2011年プログラムでは25%だったので2.5%分が上乗せになった。27.5%だけではなく5%または12.5%のペナルティもある。これは2011年プログラムと変わらない。
この情報開示をしなかった罰金を払うだけではなく、8年間にわたり、追徴され、延滞税もかけられる。さらに不正確、過少申告のペナルティも払うことになる。
これから見ればFBARの方がFATCAよりも過酷ともいえる。2012年の自主開示プログラムの詳細が近日中に発表される。
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