The Price of Civilization

2012年申告第33日：医療費控除

項目別控除に含まれる代表的なものとして、医療費の控除がある。控除できる治療費は、主に肉体的・精神的な障害または病気を軽減するか、予防するものになる。単にビタミンや休暇のような費用を差し引くことはできない。

2012年申告第32日：項目別控除のリミット

 

項目別控除は医療費、住宅ローン利子、州税、固定資産税、盗難損失控除などなど様々なものが対象になる。この項目別控除にはリミットが働く。

2012年申告第31日：項目別控除

Form 1040の40行目は選択的であり、Itemized deduction（項目別控除）かStandard deduction（標準控除）のいずれかを選択する。標準控除は一定の条件を満たせば、その内訳を開示することなく、夫婦合算申告なら$11,600を取ることができるので便利だ。しかし、項目別控除を使うと控除額が大きい場合は、項目別控除を選択することになる。

2012年申告第30日：標準控除

Form 1040の40行目では標準控除と項目別控除のいずれかを取ることになる。これは二者択一で、有利な方を取ればよい。控除の代表格である標準控除を見てみよう。

2012年申告第29日：調整後総所得

Adjusted Gross Income (=AGI、調整後総所得)という言葉はとても大事だ。Form 1040を見てみると、１ページ目の最も下の行が調整後総所得となっている。言ってみればForm 1040の1ページ目は調整後総所得を出すためにあると言っても良い。

2012年申告第28日：自営業税

給与所得を得ている人は、Social security tax とMedicare tax（合わせてFICA Tax）を毎月の給料から納めている。これにより、一定の年齢になった時に、社会保障給付をもらうことになる。この掛け金は自分が出しているわけだが、雇用している会社も同額のマッチング拠出をしている。

2012年申告第27日：引っ越し費用

控除を取る時に、総所得からそのまま差し引くことができる控除がある。Form 1040で見ると、23行目から35行目となる。この中の一つが引っ越し費用だ。

2012年申告第26日：為替レート

外国の所得も税務申告の対象になる。当然のことながら、外国通貨による所得はアメリカの申告を行う場合はドルに換算する。ドルに換算する時に通貨の換算レートが必要になる。

2012年申告第25日：社会保障給付

世界的に見れば社会保障給付は完全に税金の対象にしない国がいくつもある。アメリカだってそういう国だった。1984年以前には社会保障給付は所得税がかからないことになっていた。その後、国家の懐がさびしくなり、課税をするようになってしまった。

2012年申告第24日：Schedule C 事業所得

事業を行っていれば、その事業により生ずる所得は事業所得になる。事業所得が$400以上あればSchedule CかSchedule C-EZで申告する。

2012年申告第23日：慰謝料・養育費

慰謝料・離婚手当は、しっかり所得であり課税対象になる。Form 1040の11行にその年額を記入することになる。一方で、慰謝料・別居手当を払う人は税額控除の対象にできる。

2012年申告第22日：不動産賃貸所得

不動産を賃貸して得られる所得は賃料から費用を差し引いて算出される。この不動産賃貸所得はSchedule Eでまとめられ、Form 1040のline 17に記入される。

2012年申告第21日：不動産の譲渡

不動産を譲渡して譲渡益があれば、課税対象の所得となる。この譲渡益は譲渡価格からコストを差し引いて算出される。

2012年申告第20日：Form 1099-B

Form 1099-Bは株式の譲渡の情報を提供する。この情報をForm 8949からSchedule Dに転記して、それぞれの取引のキャピタルゲイン（ロス）を計算する。Schedule Dの譲渡金額合計は1099-Bの金額と一致する。それゆえに、自分の申告ですべての情報を申告しなければIRSがたちどころにわかってしまう。

2012年申告第19日：Form 1099-DIV

配当はForm 1099-DIVで通知される。金融機関により見た目はかなり異なるが、記載されている基本的な情報は変わらない。

2012年申告第18日：利子所得

Form 1099-INTは、金融機関が個人に支払った利子の報告をするために発行する。利子所得は通常の所得として課税される。

2012年申告第17日：Form W-2 またはForm 1099-Misc

他の人はForm W-2をもらっているのに、どうして自分はもらわないのだろうと不思議に思う人もいるかも知れない。その会社の従業員でなければForm W-2をもらわないことになる。

2012年申告第16日：Form W-2

日本の源泉徴収票に相当するものはForm W-2と呼ばれ、日本と同じように翌年の1月末日までに交付される。自分お手元にForm W-2が届いたら、名前や社会保障番号が正しいか確認する。また数字が明らかにおかしいものであれば、それも使えないので雇用主にきちんと話して正しいものをもらうことになる。

2012年申告第15日：所得の種類で異なる扱い

所得はすべて税務上は同じ扱いでよさそうなものだが、必ずしも同じ扱いをしていない。大きくは税務上、3種類の所得に分類される。

2012年申告第14日：所得とは

そもそも所得と言うのはなんなのだろう。アメリカの連邦課税標準は所得である。まず最初に“所得”の定義をしなければならない。しかしながら、これは容易なことではない。所得は税法や規則では直接的な定義がなされていない。セクション61が最もそれに近いが、“総所得は、いかなる源から生まれた所得も含む”と定義する。

2012年申告第13日：扶養家族になると

 

扶養家族になれば自分では申告をしないということになる。しかしながらこれに対しては一定の所得条件を設けている。この条件を超える場合は、扶養ではなく、自分で申告をするようになる。